複利計算シミュレーションの使い方
- 元本:最初にまとめて預ける・投資する金額です。積立だけなら0にします。
- 毎月の積立額:毎月末に追加する金額です。
- 年利:預金なら金利、投資信託などなら長期の想定利回りを入れます。
- 運用期間と複利の頻度:何年運用するかと、利息が元本に組み入れられる頻度を選びます。
結果には、将来の金額(元利合計)、積み立てた元本の合計、運用益が表示され、年ごとの推移表で増え方を確認できます。
複利の計算式
複利とは、利息を元本に組み入れ、その利息にもまた利息がつくしくみです。元本だけなら次の式で計算します。
将来の金額 = 元本 × (1 + 年利 ÷ m)m × 年数(mは1年あたりの複利の回数)
毎月積み立てる場合は、それぞれの積立額が残りの期間だけ複利で増えるので、その合計を足し合わせます。利息が元本に組み入れられない単利と比べると、期間が長いほど差が広がります。
お金が2倍になるまでの年数をざっくり知りたいときは72の法則が便利です。「72 ÷ 年利(%)」がおよその年数で、年6%なら約12年、年3%なら約24年で元本が2倍になります。
計算例:100万円+毎月3万円を年5%で20年
元本100万円に毎月3万円を積み立て、年5%(毎月複利)で20年運用すると、将来の金額は約1,504万円です。積み立てた元本は合計820万円なので、運用益は約684万円になります。後半になるほど運用益が大きく増えていくのが複利の特徴です。
元本なしで毎月3万円を積み立てた場合の目安です。
| 期間 | 積立元本 | 年3% | 年5% |
|---|---|---|---|
| 10年 | 360万円 | 419万円 | 466万円 |
| 20年 | 720万円 | 985万円 | 1,233万円 |
| 30年 | 1,080万円 | 1,748万円 | 2,497万円 |
複利の頻度による違いは、期間や金利に比べるとわずかです。100万円を年4%で10年間預けた場合で比べると次のとおりです。
| 複利の頻度 | 10年後の金額 | 実効年利 |
|---|---|---|
| 年1回 | 1,480,244円 | 4% |
| 四半期ごと | 1,488,864円 | 4.06% |
| 毎月 | 1,490,833円 | 4.07% |
| 毎日 | 1,491,792円 | 4.08% |
NISAなら運用益が非課税に
通常の口座では、預金の利息や投資の運用益に20.315%(所得税・住民税・復興特別所得税)の税金がかかります。上の例の運用益約684万円なら、税金は約139万円です。この計算ツールの結果は税引前の金額です。
2024年に始まった新しいNISAでは、つみたて投資枠(年120万円まで)と成長投資枠(年240万円まで)を合わせて年360万円、生涯で1,800万円まで投資でき、その運用益に税金がかかりません。非課税で運用できる期間にも期限がないため、長く続けるほど複利の効果を生かしやすくなります。
計算するときの注意点
- 投資の利回りは一定ではありません。株式や投資信託は値下がりする年もあり、元本割れすることもあります。年利は長期の平均として控えめに見積もりましょう。
- 手数料も複利で効きます。投資信託の信託報酬などのコストは毎年差し引かれるので、想定利回りからコストを引いた値で計算すると現実に近づきます。
- 物価の上昇。将来の金額が増えても、物価が上がればお金の価値は目減りします。今の価値に換算した見通しは老後資金シミュレーションで確認できます。
ご注意:計算結果は情報提供を目的とした概算で、金融商品の勧誘や助言ではありません。実際の金額は契約条件、手数料、保証料、金利の変動、端数処理などによって変わります。お申し込みの前に、金融機関の書面で数字を確認するか、ファイナンシャルプランナーなどの専門家にご相談ください。
よくある質問
単利と複利の違いは何ですか?
単利は最初の元本にだけ利息がつき、複利は元本に組み入れられた利息にも利息がつきます。100万円を年5%で20年運用すると、単利では200万円ですが、年1回の複利では約265万円になります。
想定利回りは何%で計算すればよいですか?
預金なら実際の金利を使います。投資の場合は商品によって大きく異なるので、複数の利回り(たとえば3%と5%)で計算して幅を持って考えるのがおすすめです。金融庁のウェブサイトにも資産運用のシミュレーションがあります。
72の法則とは何ですか?
72を年利(%)で割ると、元本がおよそ2倍になる年数がわかるという目安です。年4%なら72 ÷ 4 = 18年です。複利の効果を手軽に実感できる計算方法として知られています。
税金は考慮されていますか?
いいえ、結果は税引前の金額です。通常の口座では運用益に20.315%の税金がかかります。NISAの非課税枠で運用する場合は、この計算結果がそのまま目安になります。
最終更新日:2026年10月8日