マークアップ・原価率の計算の使い方
- 原価:1個あたりの仕入れ値や材料費を入れます。
- マークアップ率:原価に対して何%の利益を上乗せするかを入れます。
結果には売価、1個あたりの粗利、粗利率が表示され、計算式の欄で原価率も確認できます。下の表では、ほかのマークアップ率にした場合の売価を比べられます。
計算式
売価 = 原価 ×(1 + マークアップ率)
原価率 = 原価 ÷ 売価 = 1 ÷(1 + マークアップ率)
粗利率 = 粗利 ÷ 売価 = 1 − 原価率
たとえば原価400円に50%を上乗せすると、売価は600円、粗利は200円です。売価に対する粗利の割合(粗利率)は200 ÷ 600 = 約33.3%、原価率は約66.7%になります。上乗せした「50%」と粗利率の「33.3%」は同じではない点に注意しましょう。
原価率から売価を決める
飲食店では、マークアップ率よりも「原価率○%」で値付けを考えるのが一般的です。売価は「原価 ÷ 原価率」で求められます。原価400円の料理を原価率30%にしたいなら、売価は400 ÷ 0.3 = 約1,333円です。このときのマークアップ率は約233%になります。
卸売や小売では、定価(上代)に対する仕入れ値(下代)の割合を掛け率といい、「6掛け」なら定価の60%で仕入れることを意味します。定価で売る小売店にとっては、掛け率がそのまま原価率になります。
| 原価率 | 掛け率 | マークアップ率 | 粗利率 | 原価400円の売価 |
|---|---|---|---|---|
| 80% | 8掛け | 25% | 20% | 500円 |
| 70% | 7掛け | 42.86% | 30% | 571円 |
| 60% | 6掛け | 66.67% | 40% | 667円 |
| 50% | 5掛け | 100% | 50% | 800円 |
| 40% | 4掛け | 150% | 60% | 1,000円 |
| 30% | 3掛け | 233.33% | 70% | 1,333円 |
| 25% | 2.5掛け | 300% | 75% | 1,600円 |
値付けのときに気をつけたいこと
- 固定費もまかなえるか:粗利から家賃や人件費、光熱費などを払っても利益が残るかを、損益分岐点計算で確認しましょう。
- ロスや値引きを見込む:食材の廃棄や売れ残りの値引きがあると、実際の原価率は計画より上がります。
- 消費税は別に考える:原価・売価は税抜で計算し、店頭では税込の総額で表示します。
ご注意:計算結果は情報提供を目的とした概算で、金融商品の勧誘や助言ではありません。実際の金額は契約条件、手数料、保証料、金利の変動、端数処理などによって変わります。お申し込みの前に、金融機関の書面で数字を確認するか、ファイナンシャルプランナーなどの専門家にご相談ください。
よくある質問
マークアップ率と粗利率の違いは?
マークアップ率は原価に対する利益の割合、粗利率は売価に対する利益の割合です。同じ取引でも、原価400円・売価600円ならマークアップ率は50%、粗利率は約33.3%と、数字が変わります。
飲食店の原価率はどれくらいが目安ですか?
一般に30%前後が目安とされることが多いですが、業態やメニューによって大きく異なります。原価率の低いドリンクと高いメイン料理を組み合わせて、店全体で目標の原価率に収める考え方がよく使われます。
「6掛け」とはどういう意味ですか?
定価の6割(60%)の価格で取引することです。定価1,000円の商品を6掛けで仕入れれば、仕入れ値は600円です。定価で売れば粗利は400円、粗利率は40%になります。
マークアップ率100%は、利益率100%ですか?
いいえ。マークアップ率100%は売価が原価の2倍という意味で、粗利率は50%です。粗利率は売価が上がっても100%に届くことはありません。
最終更新日:2026年10月8日