使い方
- 犬の年齢:歳と月数で入力します。誕生日がわかるなら、年齢計算で正確な歳と月数を調べられます。
- 成犬時の大きさ:成犬になったとき(子犬ならなる予定)の体重で選びます。
結果には3つの数字が並びます。AKCの体格別の表による年齢、UCSDの研究の式による年齢、そして比較のための昔ながらの「犬の年齢×7」です。
方法1:AKCの体格別換算表
アメリカンケネルクラブ(AKC)は、アメリカ獣医師会(AVMA)の一般的な目安として、中型犬の1歳は人間のおよそ15歳、2歳でさらに9歳分、その後は1年ごとにおよそ5歳分年をとると紹介しています。AKCはこれを体重別の表にしており、大型犬や超大型犬は小型犬より寿命が短く、数年たつと年のとり方が速くなることを反映しています。小型・中型・大型は5歳までは同じ値で、超大型犬は1歳が12歳と低めに始まり、その後いちばん速く増えます。
もとの表はアメリカのものでポンド表示のため、ここでのkgは四捨五入した換算値です(20ポンド≒9kg、50ポンド≒23kg、100ポンド≒45kg)。表は1歳から16歳までの整数の年齢しかないので、その間は比例配分し(大型犬の2歳半は24と28のちょうど中間の26)、16歳を超えると最後の1年分の増え方を延長し、1歳未満は1歳の値を月齢に応じて割り出しています。
方法2:UCSDのDNA研究の式
カリフォルニア大学サンディエゴ校のティナ・ワン氏とトレイ・アイデカー氏らの研究チームは、年齢とともに変化するDNAの目印(DNAメチル化)が、犬と人間でどう移り変わるかを比べました。対象はおよそ0.1歳から16歳までの犬104頭で、ほとんどがラブラドール・レトリーバーです。研究は2020年7月に学術誌『Cell Systems』に掲載され、次の換算式が示されました。
人間の年齢 = 16 × ln(犬の年齢) + 31
lnは自然対数です。対数ははじめ急に増え、その後ゆるやかになります。犬が子犬の時期から若い時期を一気に駆け抜け、その後は人間と比べてゆっくり年をとることを表しています。
日本でよく見る換算の目安
国内では「小型犬・中型犬は2歳で人間の24歳、その後は1年ごとに4歳、大型犬は2歳以降1年ごとに7歳」といった早見表もよく見かけます。小型犬の5歳なら 24 + 4 × 3 = 36歳で、AKCの表と同じになります。どの方法もおおよその目安で、犬種や個体による差は大きいことを覚えておきましょう。
計算例
4歳の犬の場合、ln(4) ≈ 1.386、16 × 1.386 ≈ 22.18、22.18 + 31 = 53.2歳(UCSDの式)。AKCの表では小型・中型・大型犬が32歳、超大型犬が38歳です。「×7」の考え方では28歳になります。
2つの方法の差がいちばん大きいのは若い犬で、1歳では式が31歳、表が15歳です。10歳になると式は67.8歳、表は体格によって60〜79歳と、近い値になります。
犬の年齢換算表
| 犬の年齢 | 小型犬 | 中型犬 | 大型犬 | 超大型犬 | DNA研究の式(ラブラドール) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1歳 | 15 | 15 | 15 | 12 | 31 |
| 2歳 | 24 | 24 | 24 | 22 | 42.1 |
| 3歳 | 28 | 28 | 28 | 31 | 48.6 |
| 4歳 | 32 | 32 | 32 | 38 | 53.2 |
| 5歳 | 36 | 36 | 36 | 45 | 56.8 |
| 6歳 | 40 | 42 | 45 | 49 | 59.7 |
| 7歳 | 44 | 47 | 50 | 56 | 62.1 |
| 8歳 | 48 | 51 | 55 | 64 | 64.3 |
| 9歳 | 52 | 56 | 61 | 71 | 66.2 |
| 10歳 | 56 | 60 | 66 | 79 | 67.8 |
| 11歳 | 60 | 65 | 72 | 86 | 69.4 |
| 12歳 | 64 | 69 | 77 | 93 | 70.8 |
| 13歳 | 68 | 74 | 82 | 100 | 72 |
| 14歳 | 72 | 78 | 88 | 107 | 73.2 |
| 15歳 | 76 | 83 | 93 | 114 | 74.3 |
| 16歳 | 80 | 87 | 99 | 121 | 75.4 |
体格別の列はAKCの表(小型犬は約9kg以下、中型犬は約10〜23kg、大型犬は約23〜45kg、超大型犬は約45kg超)、最後の列は 16 × ln(年齢) + 31 を四捨五入した値です。トイ・プードルやチワワ、ミニチュア・ダックスフンドは小型犬、ゴールデン・レトリーバーは大型犬にあたります。柴犬は成犬で7〜11kgほどと小型と中型の境目なので、実際の体重で選んでください。
どちらの方法にも限界がある
- 式は1つの犬種から:研究者自身も、研究がラブラドール・レトリーバー中心であり、寿命の違う犬種には別の換算が必要かもしれないと述べています。体格による補正は入っていません。
- 表はおおまかな目安:AVMAの数字は一般的なガイドラインで、1頭ごとの測定値ではありません。
- 健康状態はわからない:シニア期の健康診断をいつから始めるかなどは、かかりつけの獣医師に相談してください。
よくある質問
犬の1歳は本当に人間の7歳?
いいえ。AKCの表もUCSDの式も、犬は最初の2年でずっと速く年をとり、その後はゆっくりになることを示しています。1歳の犬は人間の7歳より、15歳(表)や31歳(式)に近いと考えられます。
どちらの方法が正確?
1頭の犬について正確な方法はありません。式は実際のDNAの変化に基づきますがラブラドールだけのデータで、表は体格を考慮しますがおおまかな目安です。2つを並べて見ると、だいたいの範囲がわかります。
式では若い犬がとても「年上」になるのはなぜ?
対数は最初の部分で急に増えるためです。研究でも、犬は生まれてから早い時期に人間よりずっと速く変化することがわかっています。
子犬は人間でいうと何歳?
AKCの表は1歳からなので、子犬は1歳の値を月齢に応じて割り出しています。式は生後2か月ごろから数字が出ます。どちらも子犬についてはおおよその目安です。
ミックス犬の大きさはどう選ぶ?
成犬時の体重で選びます。約9kg以下なら小型犬、約10〜23kgなら中型犬、約23〜45kgなら大型犬、それ以上は超大型犬です。子犬の場合は、成犬時の体重を獣医師に見込んでもらうとよいでしょう。
最終更新日:2026年10月8日